獣になれない私たち | 再放送はいつ？予定時間をご紹介します［8話 | 11月28日］

橘カイジとは一体？

今日もいつものように5tapで晶と恒星はお酒を嗜む。

話題は嗜むカイジに。

雑誌の特集で取り上げられていて、海外にもファンはいるらしい。

だが、恒星は2度も面会する予定をドタキャンされていた。

晶はきっと恒星に会いたくないのでは？と分析する。押せ押せの呉羽に流されてるだけでは？

きっと自分で意思表示できない人なんだよ！

恒星は晶みたいに？と聞いた。

しっかりと京谷とケジメをつけた晶は少し変われた。

会社については自分なりに考えがまとまってきた。まずやっている仕事の内容は好き。

同僚も少しずつ仕事に協力的になってきた。取引先や先輩のシステムエンジニアに迷惑をかけたくない。

でも決定的に変えたことがある。それは懐に爆弾を抱えていることだ。なんと退職届！

いざとなったらいつでも出せるように！

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鏑木工産から電話

恒星に電話がかかる。

なにやら神妙な面持ちだ。

どうやら実家の家が解体されるらしい。

福島の原発の影響で避難指示区域内に設定されていたが去年解除された。

だが長年人が住んでいないと荒れ放題で、もはや住めるような状況ではない。

恒星はそこで高校まで育った。別に最後に見に行くつもりはなかった。

もし兄貴なら行って涙も浮かべるだろうが。

ちなみに兄は現在もまだ行方知らず。

実家の解体を知らせようにも方法がなかった。

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佐久間さんが辞める？

佐久間は九十九社長に退職を願い出た。だがこの会社において九十九が去ることは痛手以外の何物でもない。

何とかつなぎ止めようと給料の1.3倍まで引き上げることを認めた。

だが、佐久間にとっては給料は大した問題ではない。社員たちが社長に気を遣ってビクビクしている雰囲気が耐えられない。

仕事をしている時間は人生の3分の1。その間ずっと緊張し続けている事はあり得ない。

九十九さん、経営者に向いてない、、。

核心を突かれて茫然自失の九十九。

そこに晶が前からお願いしていたアシスタントの新規採用を願い出た。

もし認めないと言うなら懐に忍ばせている爆弾をたたき出すつもりで。

だが放心状態の九十九はあっさり認めてくれた。

晶は驚き、さっそく新規採用手続きに移る。

人事担当の金田さんに新規申し込みの状況を聞いてみる。

ただ転職サイトの口コミが荒れ放題でなかなか集まっていなかった。

そのほとんどが社長に対するパワハラ。

だが1人だけ申し込みが来ていて以前に社長に報告を上げたがそのままの状態になっている人物がいた。

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面接当日

えーと、お名前は、長門朱里さん｡

なんで、、？

なんと朱里が晶の会社の面接を受けに来た。もちろん偶然ではなく必然で狙ってやってきた。

晶は親切だから何とかしてくれると思ったようだ。ブランクが5年もあって30歳を超えてくるとなかなか就職は見つからない。

そこに九十九が。

お得意のパワハラで朱里を攻める。

前職はブライダル？関係あらへん！

すかさず晶は臨機応変な対応を取ることができるとフォローする。

趣味はインターネットゲーム？

あんなもん何がおもろいねん！

パソコンは優秀に使いこなせるということです！

すごく肩を持つ晶に社長は不思議な表情を浮かべる。2人が知り合いであることを知るとあっという間に採用が決まった。

知り合いだから信頼できる。以上！

やった！

朱里はとうとう就職できた。

自分が働いた方が京谷と付き合っている晶は有利のはずと考えていたが、2人が既に別れたことを知ると驚く。

自分だってさよならしたのに。

晶はここでようやく自分のためにマンションを引き渡してでも家を出たことを知った。

朱里は2人がよりを戻すことを勧める。

ただ、自分でしっかり考えて出した結論に晶は揺らがなかった。

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恒星が問い詰められる。

今日も監査法人のヘルプをしている。

用足しにお手洗いに行くと、突然後ろから押されて個室に連れ込まれた。

経理の不正の件はどうなった？

以前に監査をしている部屋に匿名で不正をしている人物がいるから糾弾してほしいとの投稿をした者だった。

いくら待っても何も変化がないのでしびれを切らしたのだ。

ただあくまでも監査をしているだけで、不正調査は管轄外だった。どうしても訴えたいのであれば社内の通報窓口に問い合わせるべきである。

それができないからこのような行動に出ているんだと主張するが、恒星はあくまでもヘルプの人間。

そのことを知ると顔を見られないようにすぐにトイレを飛び出して逃げていった。

逃げていく後ろ姿の背格好から先輩に聞いたところ、おそらく大熊さんではないかと推察できた。

そこに電話が鳴る。

恒星のおじさんからだった。

お兄さんの陽太くんが見つかった。

合流した場所は警察署

行方をくらましている間日雇い現場を転々としていたらしい。

ただ先月喧嘩に巻き込まれて右手に怪我を負ってしまい仕事ができなくなった。そこでついお金欲しさに酔っ払いの財布からお金を盗んでしまい逮捕された。

起訴されるかどうかは警察の判断を待つことになった。

その判断を待つ間どこかで保護しなければいけない。

おじさんの家は受験生がいて無理。

陽太の妻にはどうしても知らせないでくれと懇願したらしい。

恒星は仕方なく陽太の身元引き受け人となった。

会計事務所に連れて戻る。

恒星は面倒かけないでくれよとぼやく。

しかし目を離した一瞬の隙に陽太は行方をくらました。すぐに後を追いかけるが見つからない。

途中で晶に遭遇した。

事情説明して兄貴が帰ってきたときのために事務所で待機しておいてくれと鍵を手渡した。

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しばらく探してみるが結局見つからず。

走り疲れ果てて事務所に戻ってきた。

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兄貴との想い出

晶は警察に捜索してもらうようにお願いしたらと提案するが、窃盗罪で待機の身であるからそれはできない。

晶はお兄さんは優等生だと聞いていたからびっくりする。

確かに昔は優等生だった。

しかし東日本大震災がきっかけになって親父から引き継いだ会社が自転車操業に陥る。

そして最終的にはグレーな会社からお金を借りてしまった。会社もプライドもズタズタに切り裂かれてた。

晶は以前にお兄さんは自分に似てると恒星に言われたことがある。

恒星は「生き残り頭脳ゲーム」の話をした。

子供の頃兄貴と毎日のように遊んでいた。いくらやっても勝てず毎日悔しい思いをしていた。

だがある日を境に勝てるようになってきた。本当に嬉しかったけど気づいたことがある。

兄貴は自分に気を遣ってわざと負けてくれていたんだ。

高校生のときには人気者で成績も優秀だった。同じく人気者の彼女がいたが、若気の至りで俺が寝とったことがある。

晶は引く。

普通は殴られるような話だが、兄貴は彼女の心を繋ぎとめておくことができなかった自分が悪いと話したのだ。

恒星には全く理解ができなかった。

晶は今までの話を総合的に考えると、兄貴の会社を助けるためにやってはならない仕事に手を出してしまった。

そして今年も誰かに脅かされている。

まさに図星の恒星は、自分がお酒に酔った時に話してしまう癖を反省している。

でもお兄さんだけでなく、そんな状況を助けようとした恒星さんもいい人になるよ？と晶が指摘する。

前に助けられたらどんな顔するか見てみたかったと話していたけれど、助けたかったから助けた、それだけなんじゃない？

男の人のプライドってめんどくさいね。

ビールを用意されたが口にはせず、晶は帰っていった。

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朱里はさっそくの遅刻

朝起きたらすでに9時を回っていた。これから準備していたらお昼の12時を回ってしまう。いっそのこと今日は欠勤しようかと晶に電話する。

だが初日から休んでしまうと会社に行きづらくなってしまうので絶対に生きてと注文する。

上野は自分よりだめな人間がいると少し安心していた。

お昼の12時を回り明らかに不自然な人間が会社のロビーにいると報告が入る。晶が確認してみると朱里だった。

まずシステム開発部に連れて行ってサイトのバグチェックからお願いした。

夢子は晶に大変そうだねと同情する。

そこになんと取引先の京谷が資料を届けにやってきた。

京谷の姿を見つけて朱里は慌てて隠れる。

九十九が新人にお茶を出すように命じるが、晶がフォローして率先して準備する。

この後すぐに予定があったので京谷は失礼しようとする。

お土産の準備も晶が用意した。

エレベーターまでお見送りに行こうとすると、朱里が晶からお土産を受け取る。

朱里）お待たせいたしました！

京谷はびっくりを超えて驚愕する。なんでこの会社に朱里がいるんだ？しかも晶と一緒に、、？！

2人で見送った後、晶と朱里は目を合わせて大笑いする。あの京谷の顔ったら（笑）

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5tapバーにて

晶は今日は朱里のことでお疲れだった。

タクラマカンにも恒星のお兄さんの事は伝わっている。

晶も行き帰りは意識して探すようにしていた。

そこに京谷が来店した。

もちろん話したかった事は朱里のこと。

成り行き上でああなったことを伝える。

それよりも晶はお父さんが亡くなってお葬式に参列できなかったことを気遣った。

そして何よりも千春さんのことが気がかりだった。やはりまだ落ち込んでいるらしい。

京谷はまだ晶と別れたことを伝えていないので、49日を過ぎたら話す予定。そしてずっと黙っていた朱里のことも伝える。

別れてからずっと考えていた。自分が晶に何を求めていたのか。

ついでに京谷はこの後、恒星と付き合うの？と気になった。

晶にはその発想はなくただの飲み友達の認識だったが。

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事務所に大熊がきた！

恒星の事務所に不正経理を告発した大熊がきた。やはりどうしても真実を暴いて欲しい。

経理部長の30,000,000円の不正横領を暴くことによってなんとしても一矢むくいてやりたい。

今まで散々コケにされた来た。

だが、恒星は目の前に一矢むくいてやる人物がいることを羨ましく思う。

目の前の人間と思いっきり喧嘩をすればいいじゃないか。自分が抱えている喧嘩は一体誰にこの怒りをぶつけたらいいかわからなかった。

晶は5tapの帰り道に偶然恒星のお兄さんを見つけた。

声をかけて恒星の知り合いであることを伝えると急に逃げてしまう。

手を貸してください！晶は咄嗟にそのように呼び止めた。

連れて行った場所は岡持が働くラーメン店。

陽太は不思議に思うが、1人でラーメン店に行くのは気が引けるから一緒についてきて欲しかったと釈明する。

恒星の飲み友達であると紹介した。

生き残り頭脳ゲームのことを聞いていると話す。

恒星は兄貴がわざと負けてくれていたと話していたが、実際は途中から全然勝てなくなっていた。

突然三段跳びのように抜かしていく。真面目にやっているのが馬鹿らしくもなる。

晶はどことなく共感できた。

優等生でお人よしなところが私たちは似ていると言われています。

真面目だけが取り柄で誰にも迷惑をかけずに生きてきたけど今はこの有様。

それが自分でもはがゆかった。

32,583円貸していただけませんか？

唐突ではあったが頼み込む。

自分たちが似ていると話を聞いたから、もし自分が逆の立場だったらきっとお金を貸していただろう。

晶は笑ってしまいお金を貸す。

それにラーメン店に連れてくるときに使ったフレーズの手を貸していただけませんか？も自分だったら手伝うと思ったからそのように声をかけていた。

岡持は急いで恒星を呼んできた。

ラーメン店の中で仲良く食事している晶と兄貴の姿をみてふざけんな、と思う。

恒星は晶に面倒かけたと謝罪した。

陽太はどこへ？

次の日、恒星が家を出た後、陽太はどこかへ向かう。32,583円の使い道が気になったから後をつける。

向かった先は郵便局だった。現金書留で32,000円を別居中の妻に家賃代として送っていた。

奥さんの真美さんに連絡をとってみると確かに送られている。だがもはやありがた迷惑となっていた。

もう現金は良いので代わりに離婚届を送ってきてほしいと恒星は言付かる。

32,000を送ることでまだどこかで家族としてつながっていられる。そんなふうに考えて兄貴は現金を送り続けていたのかもしれない。

でもとっくに家族関係は破綻している。そんな現実を受け入れようともしない兄貴に腹が立った。

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橘カイジが登場！

5tapで恒星の話を聞いていた人物がいた。

人の脳みそはストレスがかかっている状況だとうまく働かない。そんな時にリラックスできる夢が必要になる。

その男性客とは初対面だった。

はじめまして！聞いていた通りの人だ！橘カイジと申します。

呉羽のことでカイジはのろける。

彼女は刺激をくれる面白い人だ！

彼女に触発される形でいつかと思っていた株式上場にチャレンジすることを決めた。

今手がけているゲームも売り上げはあったけれど、いつの間にか課金を誘導するようなゲームとなってしまった。

それでは夢がない。

昔人格崩壊したときにゲームが救いだった。今でも昔の自分のような人が世界中にいる。

またその人たちは自分の夢に向かって歩み出せるようにサポートしたい。

だが、恒星は震災によって住む家を奪われて30,000円すら作ることができない兄貴を見ていたので、そんなのは金持ちの道楽だと吐いて捨てた。

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検察側から連絡が。

自宅で待機中の兄貴を連れてタクシーに乗り込む。

だが検察庁に向かっているはずなのにここは埼玉県。

実は初犯であることも鑑みて不起訴になった。今向かっていたのは陽太の妻子の待つ家。

聞いていた話と違うとタクシーを強引に降りる。

タクシーを降りてからも2人は昔の事から振り返り思いっきり大喧嘩した。

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お互いに誰にこの怒りをぶつけたらいいかわからない。だから目の前にいる兄弟と喧嘩するしかなかった。

埼玉県までやってきた。

自宅が取り壊されたことを報告する。

陽太は久しぶりに妻と娘の姿を確認する。

娘がお父さんの姿を確認して駆け寄ってきてくれた。

離婚届を送ってくださいと願っていた妻も包容してくれる。

今までごめん。

恒星は遠くからその様子を眺めていた。

何故だろう。

帰りのバスに乗っているとき、実家が取り潰しされた写真を見て涙が溢れてきた。

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晶とゲームする。

帰りに晶と遭遇した。

ネットで噂のゲームを買って、今はお兄さんと恒星さんのどちらが強いか確かめよう、とビールも買っていた。

兄貴は帰った。

晶vs恒星やろうぜ！

事務所に移動する。

生き残り頭脳ゲーム。

恒星は懐かしさに感激した。

ゲームをしながら橘カイジについて話す。

あれから結局毒舌でいいねと逆に信頼を得て会社上場を手伝うことになった。

話してみてわかった。

あれは呉羽と気が合うと。

そして改めて思う。

自分が呉羽のことが好きだったことを。

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何ゲームしただろうか？

恒星が兄貴の3万円を返そうと準備して戻ってきたら、晶は眠りに落ちていた。

恒星は晶を抱っこしてベッドに運んで布団をかけた。

静かに扉を閉める。

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扉越しに恒星は晶のことを、今までとは違う感情でじっと見つめていた。

第8話終わり