獣になれない私たち | ドラマ動画を無料視聴する（4話｜晶と恒星の初夜）

京谷との喧嘩

今まで何度も喧嘩はしてきた。
四年間という長い付き合いの中で、結婚は何度も頭によぎった。
だけど京谷の家に住み着いている元カノの存在がそれを許さなかった。

普通の人なら追い出せば良いと考えるかもしれない。
だけど自分に新しい彼女ができたからといって、急に自分が呼び寄せた元カノを追い出すことはできなかった。
それは京谷の責任だから。
決して京谷が悪いわけではない。
そう考えていないと、晶は自分が愛されてないと思ってしまう。
自分は惨めになりたくない。だから庇うしかない。

5tapで飲んだ夜、晶は恒星と、京谷は呉羽と帰った。
しかし、その夜にある事件が起きた。
呉羽が突然に京谷にキスしたのだ。
そこから先の出来事は後日明らかになることになる。

その夜晶は、「今日はごめん。」とメッセージを送った。

〜〜〜

服装が昨日と同じ？

京谷が出社すると、後輩の筧が昨日とシャツとネクタイが同じであることをまた鋭く指摘する。
人が気づかないところに目が届くタイプらしい。
何かあったのか聞いてくるが、京谷は平静を装い何もないと答える。

橋爪部長が今すぐに深海に連絡を取ってくれと頼んできた。
どうやら新しいプロジェクトの一環でECサイト作成を依頼したいらしい。
もともとこの会社にいた晶だったら話が早いと考えたのだ。

だが今喧嘩中の京谷は連絡するのに抵抗があった。
のらりくらりかわそうとしたが、結局連絡することに、、。

しかしいざ電話をかけようとするとスマホが見当たらない。
どうやら昨日の夜、どこかで落としてしまったらしい。
京谷の顔が青ざめる。

〜〜〜

監査の手伝い

恒星は先輩のヘルプである会社を監査していた。
膨大な経理情報をチェックする。

恒星は監査室の部屋に小さな紙切れが挟まっていることに気づく。
そこには経理部の人間が3000万円以上着服していた事実が記載されている。

監査チームは厄介事が増えたと頭を抱える。
恒星は見なかったことにしましょうかと提案するがそういうわけにもいかない。
ただ、あまりにも大雑把な内容で具体的に誰が着服しているかも書いていなかった。

こういうケースの場合は、経理部のトップである部長が犯行を行っている可能性が高い。
またただの虚偽で相手を陥れるために行った事実もある。

いずれの場合にしても誰かが悪意を持って起こしたこと。
このような下衆な行動に恒星は呆れていた。

〜〜〜

既読にならない？

晶は切り替えて仕事をしていた。
そこに京谷の母親からメッセージが届く。

どうやらお母さんもメッセージが既読にならないらしい。
晶も昨日送ったLINEが既読にならない。
とりあえず「仕事が忙しいのでは？夜まで待ちましょう！」とお母さんに返信した。

上野が晶を小さな声で呼ぶ。
どうやら担当のミヤコ特産のECサイトでゴーヤを使ったアイデアを考えているらしい。
百聞は一見に如かずということでありとあらゆるゴーヤ商品を取り寄せた。

だが、肝心の上野は苦いのが苦手でゴーヤが食べられないらしい。
だから食べるのを全て晶に任せたいというのだ。

通常であればここで断る人も多いだろう。
だがせっかくやる気になっている上野の機嫌を損ねないようにと引き受けてあげた。
そんな良い人な晶の姿に夢子は感激する。

話は変わって京谷の元カノである朱里がついに転職相談会にやってきた。
やっと家を出ていく決心がついたのか？

だが、面接官を前にいつもの朱里が爆発する。
まず朝9時の出社を朝が早いと言って断る。
さらには遠距離通勤はダメ、電話応対はしたくない。
面接官から見てやる気があるようには感じられなかった。
今の朱里が仕事選びにおいて贅沢を言える状況ではないことが明らかであった。

それでも働く気があると主張する。
元々ホテルの専門学校のブライダル科を卒業していることもあって、そちらの方面で探すように面接官に勧められた。
結局この日は、派遣会社への登録はままならなかった。

〜〜〜

携帯電話を探す。

京谷はどこに忘れたかわからないのでとりあえず5tapに連絡をしてみることに。
すると電話には、ラーメン屋の社員の岡持がなぜか出た。
タクラマカンが買い物に行っている間、留守番を頼まれているらしい。

京谷から携帯電話の件を承った。
そこに恒星が来店する。

岡持がビールを注ごうとすると素人が触るなと注意される。

タクラマカンが買い物から帰ってくる。
ここのビールはあまり泡が入っていない理由を説明した。
どうやらクラフトビールの泡には雑味を感じる成分が多いらしい。
だから会わは少なめの方がビールの香りを楽しむことができるのだ。

携帯電話については店内を掃除した時には見つからなかったらしい。
タクラマカンはその日の帰りは呉羽とタクシーで帰ったことを教えると、恒星の表情が曇る。
まさか呉羽が、、、。

5tapでビールを浴びるほどに。

晶はバーの前まで来た。
偶然に恒星と出会う。
怒りのまま飛び出したので、知らぬ間に手にはゴーヤ商品が握られていた。

店内に入るといつもの何倍ものスピードで晶はビールを空けていく。
黙って恒星もそのお酒に付き合ってあげた。

「人に迷惑をかけないならお酒の飲み方は自由！」

Tap1、Tap2、Tap3、Tap4と続々とビールを飲む。

晶の携帯電話には、続々とメッセージが届く。
送信者は九十九剣児社長。
いつも通りのパワハラぶりだ。

どうやら今出張中らしい。
特段問題が発生したわけではないのに、思いついたことを気ままに送信してくる。
さらに、いつもとは異なり既読にもならないので痺れを切らしているのだ。
そんな社長の行動に恒星はドン引きする。

メッセージを送ってる九十九剣児は出張先の金沢でイライラしていた。
同伴していた佐久間が休日ぐらい休ませてあげなよ、あんな優秀な深海さん辞めたら会社どうするの？と声をかける。

しかし、どうやら社長にとったら優秀とも思っていなかったらしい、むしろ普通。
周りの人間ができないだけ。

その言葉に佐久間もびっくりする。
俺も会社辞めるかな、、。

〜〜〜

相変わらず鳴り止まない！

一向に連絡が途絶えることはない。
一度でも電話を取ってしまうと、ずっと返事をしないといけなくなってしまう。

ここで恒星は何と晶の携帯を既読にした。
しかもそこからの携帯電源オフ。

「ビールぐらい好きに飲むんだろ？」

晶の酔いも絶頂を迎えて愚痴を言う。
普通別れるってなっても、他の女とやるもん？

その質問に恒星とタクラマカンは頷く。
理性で抑えられる人もいるかもしれないけど、ほとんどの男性だったらその場の雰囲気に流されてしまう。

その答えに晶は最低！と軽蔑する。
しかも今回の京谷の一件については、呉羽は一応既婚者なので余計にマズイ。
みんなバカばっかり。

ここで普段は飲まないTab5のビールが登場する。
バーレーワインと言い、大麦をふんだんに使用した熟成溢れるワインを感じさせるイギリス生まれの高濃度アルコールビールだ。

一口飲んだら晶はその味に惚れてしまった。
このお酒が決め手になったのだろうか？
晶はとにかくバカになってみたかった。

恒星の目を見つめてそっと語る。

「バカに…なります？」

〜〜〜

恒星の事務所に。

二人は暗がりの中、キスをしようとする。
晶はこういう時ってキスから始まるの？と聞く。
一応礼儀、と恒星は答える。

京谷は呉羽さんとしたのかな？
やはり心の中にはまだ京谷が気になっている自分がいた。
まだ信じきれない自分もいたし、バカになる勇気も足りなかった。

恒星はお酒の量が足りない、としてグラスにお酒を注ぐ。
晶はナメられている。
優しいから何をしても許してくれると。
会社でもそのような風潮があるため、晶は納得する。

京谷が浮気を白状したのは、黙っている自分に耐えられなくなったから。
あくまでも正直に優しくいたい。

晶はまだ京谷を想っている。
しかし、現実的には人妻を抱いた。

自分の理想的な男性像がある。
だけどそこに一向に近づけない不甲斐ない自分も感じていた。
だからそんな殻を破りたかったんだと思う、と推測する。

呉羽の話に移った。
恒星も呉羽のことはよくわかる。
本人たちは付き合っている意識はなかったらしいが。

恒星も呉羽になめられていると認識していた。
なぜなら自分の旦那の株式上場を手伝えと話してきたからだ。
普通、関係のあった男に頼む？

〜〜〜

ベッドに押し倒す。

何でベッドの上でこんな色気のない話をしているんだ？
恒星は晶を寝させて、愛撫を始める。

時々恒星のヒゲが当たってチクチク痛い。
ラム酒の香りで二人ともお酒臭かった。

晶は何のために今愛し合おうとしているのかわからなかった。
首元にキスをさせて、抱きかかえられると、恒星の動きが突如として止まる。
そしてなんと寝息を立て始めた。

晶は恒星の名前を呼ぶが応答がない。

「最中に寝る男…笑」

晶は手で口を押さえて必死に笑いをこらえていた。
結局この夜、二人が関係を持つことはなかった。

〜〜〜

スッキリした！

翌朝、恒星が目覚めるとそこには晶の姿はなく、置き手紙があった。
どうやら一睡もできなかったらしく、夜通しでラム酒を楽しんでいたらしい。
代わりにゴーヤー麺を置いていた。

「底なしかよ…」

晶は近くの銭湯で汗を流す。
彼女の中で少し変わり始めたのかもしれない。
青空のように顔はすっきりとしていて表情は晴れやかだった。

恒星は岡持を連れて5tapに。
そこに京谷が晶を探しにやって来た。

昨日ここに来なかったか？と聞いてきたので、恒星は来なかったと嘘をつく。
だからわざとらしく、タクラマカンにゴーヤー麺を手渡す。

晶の家にあったゴーヤー麺にやはりここに来ていたのでは？と詰め寄ると、恒星は認める。

俺の家に来ました。

意味がわからない京谷は聞き直す。

男と女が一晩同じ部屋にいたら、、ね？
アミュで声が大き、、

バンッ！！

京谷は思わず恒星を殴ってしまう。

その頃、京谷の家でも少し事件が、、。
うさぎと戯れている朱里がチャイムが鳴ったので扉を開けてみると、そこには晶の姿が。
初めての対面に表情が硬くなる両者だった。

晶の目的はいったい、、!?