僕とシッポと神楽坂 | 最終回 動画見逃し無料視聴［8話 | 11月30日放送］

トキワの夫が見つかった

今度コオ先生と3人でお祭りに参加する。そんなことを思いながらウキウキしながら大地とたい焼きを食べていた。

そこに見知らぬ電話番号から着信が。

出てみると外務省と名乗る。

行方不明だった夫が見つかったのだ。

その突然の報告に言葉を失ってしまう。

達也はいつもの芸妓衆にトキワと祭りに参加することをいじられていた。母の貴子は初めてトキワに会えることを楽しみにしている。

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ニュース速報で流れる

偶然にもアルゼンチンのイシャール村で獣医関係者が加瀬先生を発見した模様だ。

トキワはコオ先生に今日仕事を休ませてほしいと連絡する。

達也はまだ加瀬先生が見つかったことを知らなかった。トキワが事情を説明すると、思わず喜びの感情よりも複雑な表情を浮かべてしまった。

トキワと加瀬先生のご両親が外務省を訪れる。確認した結果間違いなく本人であることがわかった。確かな情報に喜びの声を上げる。大地がいるので現地には、ご両親が向かうことに。

坂の上動物病院でも、たくさんの患者さんが訪問してその話題でもちきりに。おしゃべりの堀川は一緒に話で盛り上がる。コオ先生は1人でブルドッグを保定しきれずパニックになっていた。

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大地に伝える。

学校から大地が帰ってきた。

トキワは真剣な表情を浮かべて座るように指示する。

お父さんがね、見つかったの、、。

帰ってくる、、。

やったー！！

大地は喜びのあまりに駆け出す。

トキワもそんな大地の様子を見て笑顔になっていた。

トキワはコオ先生に仕事を休ませてもらったお礼と、加瀬先生が見つかった報告をしに行く。

達也はトキワを気遣い、心からお祝いを伝える。ただ2人ともぎくしゃくして不自然な感じだった。

おそらく加瀬先生がこのまま見つからなかった場合は2人は付き合い始めていただろう。それぐらい両想いであった。

7年も待ったんですから、、。

達也は精一杯の言葉を絞り出した。

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迷い犬が坂の上動物病院に

夜にダイキチが庭に向かって吠え出す。

不自然に思ったコオ先生は扉を開けてみると、見知らぬしば犬が入ってきた。

しかも何やら様子がおかしい。落ち着かない様子でずっと吠え続けている。

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翌朝、堀川が出社した。

徹夜したコオ先生がいることに驚いた。

保護したしば犬の様子を見て、堀川は違和感を覚える。それはコオ先生も同じこと。

写真と似顔絵をつくって、神楽坂の掲示板に貼り出した。

少し時間が経って、ある1人の女性・蔦子がそのポスターを回収している。回収したたくさんのポスターを抱えて坂の上動物病院にやってきた。

うちの犬がご迷惑かけてると思うんですけど、、？

堀川は飼い主が見つかったことを喜び、コオ先生を呼ぶ。だが、蔦子は見つかったことをあまり喜んでおらず、ポスターを貼り出されたことを迷惑に思っていた。

しば犬を連れてきても喜びの感情を表に出さない。

コオ先生は少し違和感を感じたのでご自宅まで連れ添ってあげることに。

迷い犬の名前はタロウ

タロウの年齢は15歳だった。蔦子が飼い始めた犬ではなく母親の犬。だが今では母親は寝たきりの状態で体の自由が利かなかった。

タロウは迷い犬として坂の上動物病院にやってきた。コオ先生は一度大きな動物病院で診察してもらうことを勧める。

実は既にナルタウン動物病院でタロウは認知症であると診断が下されていた。自分の家もわからなければ飼い主ももはや認識していない。

夜鳴きもひどく近隣住民からは苦情が殺到していた。蔦子は母親とタロウの2人の看病を抱えていて精神的に逼迫していた。

コオ先生はそんな状況に心配していつでも相談に乗るのでお越しくださいと声をかけた。

家の中からは母親の叫び声が聞こえてくる。蔦子は辛い状況で困ってはいたが、今日初めて会った達也に頼るわけにもいかなかった。

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徳丸先生がやってきた。

久しぶりに徳丸先生が坂の上動物病院に来た。知り合いに少しの間犬の面倒を見てくれと頼まれたらしい。達也に健康診断してもらう。

千葉で進めている一人ぼっちになってしまったベットの楽園計画は順調に進んでいるようだ。

すず芽が愛しき達也に今日もお弁当を届ける。だが、徳丸先生と堀川にどんどん食べられてしまい悲鳴をあげる。

ラブを連れて同級生の名倉もやってきた。

今日はお客さんが多い。先日やっと心を打ち解けたお姉さんの頼子もきた。

みんなトキワのニュースを聞いて心配して駆けつけたのだ。それもコオ先生の優しい人徳によるものだ。

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加瀬先生の様子が、、、

トキワは大地にパパが帰ってきたら何をしたいか聞いてみた。

大地は話したいことが山積みで、いっぱいお話ししたいと話す。

だが、トキワは加瀬先生が日本にいた記憶のほとんどを失ってしまっていると現地の病院の報告を聞いていた。

不安な表情を浮かべているお母さんに対して大地は不思議そうに見つめている。

達也はナルタウン動物病院の田代先生と食事に出掛ける。田代先生もトキワのことが気になったのだ。

未だに田代先生はトキワに片想い中。加瀬先生が見つかった事は大変に喜ばしいが、それでもトキワにもっと早く出会っていて気持ちを伝えたかったと悔やんでいる。

それは達也も同じ気持ち。ただひたすらにトキワの幸せを祈るしかなかった。

珍しく田代は深酔いして神社前に座り込んで達也と話す。田代は神楽坂が大好きだった。昔の風情漂う情緒あふれる街並みに心温かい人々。外界からやってきた自分も自然に受け入れてくれた。

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結局その日は達也の家に泊めてもらうことに。イケメンでダンディーな田代先生に芸妓衆はメロメロ。

達也は母親を含めて取り乱しているので恥ずかしがっていた。

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7年ぶりの親子の対面

やっと大地は会いたかったお父さんに対面する。

病室で座り込んでいる加瀬先生にトキワと大地は駆け寄った。

早速、大地は自分がこの日のために書いてきた笑をプレゼントする。

トキワは何よりもこんなに大きく成長した大地を見せほしかった。

…….あぁ、。

加瀬先生は全くリアクションをとることができない。2人とも目を合わせようとしなかった。

トキワは医者から現状について聞かされる。事故の後遺症から完治する事は難しく、このままずっと今の状態が続いていく可能性もあった。

大地のショックは計り知れない。自分がずっとあいたくて思い描いていたお父さんの姿はそこにはなかった。

本当にあの人がお父さんなの？

トキワは今は事故のショックで忘れているだけでいつか思い出してくれるよ！と精一杯励ました。

堀川に打診する

坂の上動物病院ではコオ先生を支えるために堀川が一生懸命に働いていた。

コオ先生は堀川の将来を考えて、自分が誘われていたアメリカの獣医大のプロジェクトに参加してみない？と声をかけた。

自分を高める良いチャンスで推薦するよ！

堀川は即答でYESと答える。すっかりアメリカ行きに心を踊らせる。

初めての海外だ！早くパスポート準備しないと。

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達也は変わらずに声をかけ続ける。

タロウの飼い主である井坂は日に日に余裕がなくなり窶れている。このままでは、飼い主にとってもペットにとっても不幸な状況に陥ってしまう。

達也は徳丸先生の施設に相談するように声をかけるが、やはり誰かの世話になりたくないのか頑なに拒絶する。

達也は心配で仕方なかった。

その日の夜も夜鳴きがひどくて近隣住民から苦情が来ていた。

トキワは加瀬先生に記憶を取り戻してもらおうと、過去のアルバムを開いて見せた。一つ一つ丁寧に思い出話を語るが、何もリアクションをしてくれない。

トキワは悲しみの表情を浮かべる。このまま記憶をずっと取り戻してくれなかったらどうしよう。

そんなトキワを加瀬先生のお義父さんが訪れた。

岩手県に脳外科専門の優秀な病院がある。そこに転院させようと考えている。もしこのままの状態が続くのであればもっと落ち着ける環境にいさせてやりたいと思っている。

トキワに付いてくるように無理強いする事はなかった。これからの人生は自分のためにしっかりと生きてほしいと考えていたからだ。

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悩むトキワに、、

すず芽が大地くんへの夕飯の準備と銘打ってトキワの家を訪れた。

すず芽はトキワを気にかけている。それとなく旦那さんの具合についても聞いた。

一緒に台所に立ち料理をしながら話を聞くが、トキワのあまりのぶっきらぼうな料理手順にすず芽は唖然。

道理で料理が美味しくないわけだ、、。

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いいんですか？このまま達也さんとバイバイしてしまって？本当はここにいたいんじゃないですか？加瀬先生だって自分がやりたいことをやりに行って今の状況になっている。

人になんて思われようが自分がやりたいように生きるのが人間。なんでこんなこと私言ってるんだろう、、。

すず芽は涙を流した。

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椰子の実の口笛

トキワは加瀬先生を再びお見舞いに訪れた時病室から聞こえてくる口笛の音に足が止まった。

表情は失われ記憶も全く戻っていなかったが、加瀬先生は椰子の実のメロディを口ずさんでいた。

トキワはそのことがとても嬉しかった。

とうとう不幸が起きてしまう。介護に疲れ果ててタロウから目を離した一瞬の隙に、逃げ出してしまい交通事故に遭ってしまった。

トキワが病院の帰り道に目撃して急いで坂の上動物病院に連れて戻る。

診断の結果、幸いにも内臓系のダメージはなかったが左大腿骨を骨折していた。

井坂は公開と無念の表情を浮かべる。もっと早くに先生を頼っていればこんな事は起こらなかったはず。ただ、タロウは必死に頑張って毎日を懸命に生きているだけだったのに。先生、あの子を助けてあげて、、。

気持ちは受け取りました。

コオ先生は井坂の手を握りしめてそう語った。

タロウのオペが始まる。達也とトキワの抜群のコミニュケーションによって手術は無事に終わった。

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たとえ記憶が消えても

手術の成功を井坂に伝える。

コオ先生はどうしても伝えておきたいことがあった。

記憶は消えてしまったかもしれない。それでも家族と共に過ごした時間は消えません！それらの日々は永遠の宝物です。もし思い出が消えてしまったのなら、また新しい思い出を一緒に作っていけばいい。

今日という日を共に積み上げていくことによって、タロウくんが天国に行ってしまった後にもステキな思い出として残るはずです。

コオ先生の言葉をトキワは加瀬先生と重ね合わせて感動していた。

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大分に行きます！

トキワは覚悟を決めた。

加瀬先生の治療のために大分に行く。

トキワは心から感謝していた。この病院で働けた事は自分にとって夢のような時間で人生の宝物ができました。

トキワは大粒の涙を流す。

そんなトキワに達也は笑ってくださいと言葉をかける。トキワさんには笑顔の方が似合います！

達也はトキワを家の近くまで送った。

達也）ありがとうございました！

トキワに手を差し出した。

2人は固い握手を交わす。

トキワ）ありがとうございました！

悲しみを堪えるようにトキワは足早に去っていった。

坂の上動物病院に戻ると、トキワからたくさんの置き手紙が、、。

そこには、洗剤の場所から白衣の洗濯方法まで自分がやってきた仕事の一部始終をいなくなった後も困らないように記されていた。

一つ一つ目を通すうちに、達也は自然と涙が溢れてきてしまった。

「コオ先生、頑張って！応援してます！」

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数ヶ月後

大地から手紙が届いた。

新しい家では犬を飼い始めたようだ。セラピードッグ。

名前をチョーダイキチに決めた！

加瀬先生の様子はまだ相変わらずだけど、家族みんな元気にやってる！

コオ先生はダイキチに俺らも元気だよな？と声をかけた。

神楽坂にも新しい朝がやってくる。

人の流れはあっても神楽坂はいつもそこにある。

そしてみんなが大好きで、動物の命を守り続けるコオ先生は今日も一生懸命に働く、坂の上動物病院で、、。

「じゃあ、診察しますね！」

僕とシッポと神楽坂おわり